2008年4月30日水曜日

チベット暴動:死者数203人に--亡命政府発表

チベット暴動:死者数203人に--亡命政府発表
毎日新聞 2008年4月30日 東京朝刊http://mainichi.jp/select/world/news/20080430ddm007030088000c.html

チベット暴動:死者数203人に--亡命政府発表
 【ニューデリー支局】インド北部ダラムサラのチベット亡命政府は29日、中国チベット自治区などで起きた暴動で、中国側の鎮圧によるチベット人死者が203人に達したと発表した。負傷者は1000人を超え、5715人以上が現在も拘束されているという。亡命政府は3月下旬の段階では死者140人と発表していた。
毎日新聞 2008年4月30日 東京朝刊


チベット暴動:僧侶ら30人実刑――ラサ地裁

チベット暴動:僧侶ら30人実刑--ラサ地裁
毎日新聞 2008年4月30日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20080430ddm001030132000c.html


チベット暴動:僧侶ら30人実刑--ラサ地裁
 【北京・浦松丈二】新華社通信によると、中国チベット自治区のラサ中級人民法院(地裁)は29日、3月14日にラサで起きた暴動で逮捕、起訴された30人に対し、無期懲役から禁固3年の実刑判決を言い渡した。チベット暴動に関連して判決が出たのは初めて。
 無期懲役になったのは、派出所を破壊し自動車に放火した運転手と、仲間を率いて政府庁舎を破壊し、商店に放火した僧侶ら3人で、いずれもチベット族とみられる。判決で新華社は罪名については報じていない。
毎日新聞 2008年4月30日 東京朝刊

チベット暴動:死者数203人に――亡命政府発表

チベット暴動:死者数203人に――亡命政府発表
毎日新聞 2008年4月30日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20080430ddm007030088000c.html


チベット暴動:死者数203人に--亡命政府発表
 【ニューデリー支局】インド北部ダラムサラのチベット亡命政府は29日、中国チベット自治区などで起きた暴動で、中国側の鎮圧によるチベット人死者が203人に達したと発表した。負傷者は1000人を超え、5715人以上が現在も拘束されているという。亡命政府は3月下旬の段階では死者140人と発表していた。
毎日新聞 2008年4月30日 東京朝刊

もともとの情報源は「チベットNOW」が翻訳しているのと同じ、緊急統一委員会の発表ですね。また、新華社通信を情報源とする中国政府側からの報道では同時に次項(ラサ地裁判決)も。原文(新華網)も探してこなくちゃ。

2008年4月29日火曜日

僧侶ら3人無期懲役 チベット・ラサ騒乱で初判決

僧侶ら3人無期懲役 チベット・ラサ騒乱で初判決
朝日新聞2008年04月29日21時08分http://www.asahi.com/international/update/0429/TKY200804290221.html

僧侶ら3人無期懲役 チベット・ラサ騒乱で初判決
2008年04月29日21時08分
 【北京=峯村健司】中国の国営新華社通信などによると、チベット自治区ラサ中級人民法院(地裁に相当)は29日、3月14日に起きた騒乱で放火や略奪をしたとして、僧侶や運転手ら3人を無期懲役にするなど、計30人に実刑判決を言い渡した。ラサ騒乱で判決が出るのは初めて。 判決によると、この僧侶は、別の5人の僧侶らを引き連れて、地方政府の庁舎や11店舗を襲って商品などを奪ったほか、警察官を襲撃した。5人の僧侶のうち2人は懲役20年、3人が懲役15年の刑を言い渡された。運転手は派出所に石を投げつけたほか、作業にあたっていた消防車や消防士を襲った。
 判決公判は公開され、僧侶や医療関係者、記者ら約200人が傍聴したという。

中国の「無期刑」って日本の無期懲役の語感とやや違い、刑期を定めない「不定期刑」だったりするし注意。(あれ、ってことは日本の無期懲役と同じなのか。一般に「終身刑」と混同されちゃってる日本の「無期懲役」の語感がいけないのか)。

2008年4月27日日曜日

中国の対話方針をダライ・ラマが歓迎、徹底的な話し合い求める

中国の対話方針をダライ・ラマが歓迎、徹底的な話し合い求める
チベット騒乱:更新:04月27日 01:35(日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt231/20080426AS2M2602926042008.html


チベット騒乱:更新:04月27日 01:35
中国の対話方針をダライ・ラマが歓迎、徹底的な話し合い求める
 【ニューデリー=長沢倫一郎】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は26日、中国政府がダライ・ラマ側との対話再開の方針を明らかにしたことについて、「詳しい情報はないが、話し合うのは良いことだ」と歓迎の意向を示した。そのうえで「(チベット問題を)徹底的に話し合う真剣な対話でなければ意味がない」とけん制した。 ダライ・ラマ14世は「チベットに『高度の自治』を与えるべきだ」とする同氏の主張を対話の中で取り上げるよう、中国政府に求める構えを示唆した。訪問先の米国から亡命先のインドに戻った際、インド北部ダラムサラの空港で記者団に語った。 インドのPTI通信によると、亡命政府のリンポチェ首相は26日に発表した声明で「対話再開の前にチベットを正常な状態に戻す必要がある」と指摘。「そのためにはあらゆる手段を講じる用意がある」と強調した。
(日経新聞)

 サムドゥン・リンポチェが新聞紙面で「亡命政府のリンポチェ首相」になってるのにウケて、ついクリッピング。一応解説すると「リンポチェ」はチベット語で直訳すれば「宝もの」、化身ラマ(転生活仏)やチベット仏教の学業に突出して優れた人への尊称・敬称で、固有名詞ではありません。
 「キョージュ・プレジデント」とか「ダイトーリョー・プライムミニスター」みたいになっちゃってるような(ちょっと違うか?)。

2008年4月22日火曜日

チベット:ラサの寺院で「僧侶400人拘束」--米系ラジオ報道 

チベット:ラサの寺院で「僧侶400人拘束」--米系ラジオ報道 
毎日新聞 2008年4月22日 東京朝刊


チベット:ラサの寺院で「僧侶400人拘束」--米系ラジオ報道 
 【中国総局】米政府系放送局「ラジオ自由アジア」は21日、中国チベット自治区ラサのセラ寺で18日、僧侶約400人が武装警察に拘束されたと報じた。インドのチベット亡命政府が同ラジオ局に明らかにした。 中国当局は「チベット族居住区の治安は既に安定した」と説明しているが、報道が事実なら、僧侶らによる不満が依然、収まっていないとみられる。 また同ラジオによると、中国当局は先週、青海、四川両省などチベット族居住区の僧侶少なくとも計700人を拘束した。ダライ・ラマ14世への批判を当局に迫られたが、拒んだのが理由という。
毎日新聞 2008年4月22日 東京朝刊


 出典元となるURLの記録を怠りました。既にリンク切れで探し出せません、すみません。

2008年4月19日土曜日

聖火リレー出発式会場辞退、善光寺に「支持」電話100件

聖火リレー出発式会場辞退、善光寺に「支持」電話100件
(2008年4月19日12時01分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/national/news/20080419-OYT1T00364.htm


聖火リレー出発式会場辞退、善光寺に「支持」電話100件
 26日に行われる北京五輪聖火リレーで、出発式会場を辞退した長野市の善光寺には19日朝、その選択を支持する電話が相次いだ。長野市の実行委員会はコース変更に伴う作業を始めた。
 同寺の幹部は18日昼過ぎ、記者会見をして、チベットの人権問題なども理由に出発会場を引き受けられないと表明。寺事務局によると、その直後から電話がかかり始め、同日だけで100本ほどにのぼった。「英断だ」「何事もなく済みそうで安心した」などと賛意を示す声がほとんどだった。ただ、「なぜ、辞退してしまったのか」と問いつめる電話も数本あったという。
 19日朝も電話は鳴り続けたが、前日に比べれば少なくなってきているといい、担当者は「一段落がついた。皆様にはご迷惑をおかけしました」と話していた。
 長野市の実行委員会では19日朝、全戸配布する予定だったコースや善光寺本堂の写真を載せたチラシを差し替える作業の確認を始めた。チラシは今月初めに一度配布し、同じものをリレー直前に配る予定だったが、突然のコース変更で、「印刷をかける前で良かったが、間に合うかどうか……」と話していた。
          ◇
 長野市は善光寺が辞退した出発式の会場の代替地として、善光寺の参道から約500メートル西側の公共施設跡地に絞り込んだ。近く正式決定する。市は新たな会場として4か所を検討。そのうち、勤労者福祉センター跡地は県道沿いの更地で会場設営が容易なうえ、善光寺が辞退した3区間(約550メートル)とほぼ同じ距離で当初のコースに合流でき、市は最も条件がよいと判断している。
(2008年4月19日12時01分 読売新聞)

2008年4月18日金曜日

長野聖火リレー出発地変更、代替候補地4カ所に絞る

長野聖火リレー出発地変更、代替候補地4カ所に絞る
朝日新聞2008年04月18日20時02分
http://www.asahi.com/national/update/0418/TKY200804180128.html


長野聖火リレー出発地変更、代替候補地4カ所に絞る
2008年04月18日20時02分 26日の長野市の北京五輪聖火リレーの出発式会場が18日、善光寺境内から変更されることが決まった。同寺が「チベット弾圧への憂慮」を理由に辞退を申し出て、実行委員会側が受け入れた。実行委は代替候補地を同寺周辺の4カ所に絞っており、リレー走者の順番を公表する23日までに決める方針だ。 同市の聖火リレーで初の計画変更となった。市や日本オリンピック委員会(JOC)などでつくる実行委側は、4候補地の場所を伏せているが、当初の計画のコースや距離を極力変えず、最小限の変更にとどめる方針だ。ただ、新たな出発地を選定したとしても、その後に状況が変われば再見直しもあるとする。
 当初計画では、聖火の出発式・点火式は午前8時から善光寺境内の本堂(国宝)前で開催。聖火は午前8時半、本堂の数十メートル南側にある三門(国の重要文化財)を抜けて市街地に出る予定だった。
 8日前になっての突然の辞退について、善光寺は実行委と共同会見を開いて説明。同寺事務局の若麻績(わかおみ)信昭・寺務総長は「文化財や信者を守らなければならない。また、チベット人の人権への弾圧が行われていることについて同じ仏教徒として憂慮した」と理由を述べた。
 背景には、善光寺内に混乱への懸念や仏教徒としてのチベット側への理解があるとみられる。同寺参道に並ぶ宿泊施設・宿坊の住職は「世界中で混乱が起きている状況を踏まえれば、出発地を返上することもやむを得ない」と話していた。
 別の宿坊の関係者は「平和の象徴である善光寺で、厳戒態勢が敷かれたり、万が一、暴動などが起きたりするようでは困る」と語った。ほかの宿坊の関係者も「世界に善光寺をアピールできるチャンスだった。抗議に負けないように開催できれば良かったが問題が起きると困る」と語った。
 辞退を認めた実行委の名誉副会長・鷲沢正一市長は「尊重したい。善光寺には多くの抗議が寄せられ、心配している」と述べた。実行委を構成するJOCや県警など各団体は変更を了承したという。北京五輪組織委員会も「出発地点の変更にはこだわらない」と理解を示した。
 ただ、3千人規模の警備で備える予定だった県警幹部は「人が最も集まる出発式会場は、警備上最も重視すべき場所。この時期の変更は大変だ」と困惑する。警察幹部は「こちらは臨機応変に対応するほかない。新しい計画を立てるためにも、少しでも早く新しいコースを出してほしい」と話した。

2008年4月12日土曜日

「チベットの現状知って」元難民男性が長野で訴え

「チベットの現状知って」元難民男性が長野で訴え
(読売新聞 2008年4月12日03時50分)
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/news/20080412-OYT1T00051.htm
「チベットの現状知って」元難民男性が長野で訴え
「法にのっとり平和的にチベット問題解決を訴える」と話すツェリン・ドルジェさん(名古屋市内で)
 長野市で26日に行われる北京五輪の聖火リレーの際に、コース近くでアピール活動を予定する団体代表の元チベット難民ツェリン・ドルジェさん(34)(名古屋市在住)が読売新聞の取材に応じた。
 「チベットの現状を日本の人に知ってもらい、チベットが平和になるように訴えたい」としながらも、活動は「日本の法に従って平和的に行う」と述べ、過激な行動はしないとした。
 団体は、国際組織「スチューデンツ・フォー・ア・フリー・チベット(SFT)」。ツェリンさんは、1月に日本支部代表に就任し、長野での聖火リレーにあわせた行動を考えていた。
 ツェリンさんは「声を上げなければ、中国は聖火リレー、五輪ともに『成功だ』と言うだろう。私たちはダライ・ラマと話し合ってほしいと中国政府にお願いしているだけ」と話す。
 海外でリレー走者を妨害するなどの混乱が起きていることには、「感情的になって抗議する人の気持ちもわかる。だけど、私たちは平和的に訴える」と強調。日本には、「中国が話し合いに応じるよう働きかけてほしい」と要望した。
 ツェリンさんは、チベット難民が集まるインド北部のキャンプで生まれ、すぐに学校に預けられた。「親たちも生きるだけで精いっぱいだったから」という。インドで出会った日本人女性と結婚し、1999年に来日して日本籍を取った。
 SFT日本支部は、日本人学生が中心になって運営、最近は休眠状態になっていたが、5人ほどで活動を再開した。当日は、JR長野駅前とゴールで日本人支援者らと横断幕を掲げるなどする。日本には50~60人のチベット人がいるとされるが、「生活が苦しく、長野に何人集まれるか分からない」という。
 長野の聖火リレーを巡っては、ほかにも、20~26日に気功集団「法輪功」や反中国を掲げる組織など4団体が、集会やデモ行進などを計画している。
(2008年4月12日03時50分 読売新聞)