2009年8月1日土曜日

中国当局が国際線ラウンジで「外国紙配布」を禁止、チベット対策か

中国当局が国際線ラウンジで「外国紙配布」を禁止、チベット対策か
2009.8.1 21:03
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090801/chn0908012104006-n1.htm

中国当局が国際線ラウンジで「外国紙配布」を禁止、チベット対策か
2009.8.1 21:03
 【上海=河崎真澄、北京=野口東秀】中国当局が海外の航空会社に対し、空港内の国際線ラウンジでの乗客向け外国紙提供サービスを禁じたことが1日、明らかとなった。一方、中国共産党機関紙「人民日報」はこの日、チベット自治区とチベット族居住区でチベット語版の発行を開始。中国当局は10月の建国60周年を控え、ウイグルやチベットなど少数民族の問題を取り上げる外国メディアへの反発を鮮明にしつつ、国内では政府の宣伝と愛国教育を強化する方針のようだ。
 「空の玄関口」で外国紙提供サービスを禁止するのは、ウイグル人亡命組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長の訪日など、ウイグル問題に関する報道への反発が背景にあるとみられる。中国当局は7月28日にも、カーディル氏訪日を伝えたNHKの海外放送の画面・音声を強制切断するなど、メディア攻勢を強めている。
 関係筋によると、中国新聞出版総局が各航空会社に禁止を通達し、香港系のメディアも一部差し止められているもようだ。空港の売店では外国紙や雑誌が一部売られているが、外国人乗客の間から不満の声が上がっている。ラウンジでの提供禁止理由や禁止期間については説明されていない。
 中国当局はこれまでも報道内容への不満から、編集方針に当局の影響力が及ばない外国紙や雑誌の販売を禁ずる措置を取ってきた。
 一方、「人民日報」が少数民族の言語で発行する初めての新聞となるチベット語版は、人民日報とチベット日報が提携する形で毎日4面の構成となっている。
 チベット自治区のほか四川、甘粛、雲南、青海各省のチベット族居住区でも発行されている。チベット日報(電子版)によれば、チベット族居住区の経済と社会の安定、民族の団結に役立つ側面を強調するのが発行の狙いという。

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