2008年11月6日木曜日

中国、ダライ・ラマ側との協議すれ違い

中国、ダライ・ラマ側との協議すれ違い
朝日コム2008年11月6日23時32分
http://www.asahi.com/world/china/news/TKY200811060265.html


中国、ダライ・ラマ側との協議すれ違い
2008年11月6日23時32分
 【北京=峯村健司、ニューデリー=小暮哲夫】中国国営新華社通信は6日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の特使ロディ・ギャリ氏と、中国共産党の杜青林・統一戦線工作部長が北京で会談したと伝えた。「真の自治」を求めるダライ・ラマ側に、中国側は一切の自治要求の取り下げを求め、話し合いはすれ違いに終わった。
 今回も協議に進展がなかったことで、インドで17日から、チベット独立を求める急進派も加わって始まる亡命チベット人の緊急会議では「対話を通じた自治獲得」という現行路線の見直しが大きな議題となりそうだ。
 杜部長は、チベットは香港のような「一国二制度」とは異なり、中国の法が定めた自治区の一つであるとし、「半独立」や「形を変えた独立」も認めないと断言。「ダライ・ラマは自身の政治主張を根本から改めて、いかなるチベット独立のたくらみや暴力活動も支持すべきではない」と求めた。
 一方、ギャリ氏も声明を出し、「真の自治のための覚書を中国に提示した」とした。しかし、亡命チベット人の緊急会議の直前であることから「会議の前には今回の協議について話さない」と、詳細を明らかにしなかった。
 ダライ・ラマ特使と中国との対話は02年から続いてきたが、今年3月のチベット騒乱を受けて臨んだ対話も成果なく終わり、ダライ・ラマ14世も「中国に失望した」「失敗だった」と述べていた。

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