2008年11月17日月曜日

「独立」派が発言力増す?亡命チベット人が臨時総会

「独立」派が発言力増す?亡命チベット人が臨時総会
(2008年11月17日20時12分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081117-OYT1T00569.htm?from=nwla



「独立」派が発言力増す?亡命チベット人が臨時総会
17日、ダラムサラでの臨時総会で、チベット人犠牲者に黙とうをささげる亡命政府代表者議会の議長ら=AP

 【ニューデリー=永田和男】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が招集した亡命チベット人の臨時総会が17日、インド北部ダラムサラで始まった。
 22日までの日程。世界各地から集まった代表約500人が今後の路線を討議する。
 「高度な自治」実現を求める中道的な対話路線が完全に行き詰まる中、「独立」を再び掲げようとする強硬派が発言力を増すことが予想される。
 総会の結論に法的拘束力はないが、AFP通信によると独立追求派の代表格、「チベット青年会議」のツゥエワン・リグジン議長は、「独立の大義への支持が強まるのを望んでいる」と述べ、総会を通じて政治的主導権を握る意欲を示した。
 ダライ・ラマ自身は総会に姿を見せない予定。
 ダライ・ラマは1988年に独立要求を放棄し、中国の枠内での自治実現を求める方針に転換した。だが、11月初めに北京で開かれた対話でも、自治拡大は独立につながるとして警戒する中国側との溝は埋まらず、ダライ・ラマも最近は、対話路線の「失敗」を認める発言を繰り返している。
 臨時総会では、73歳を迎えたダライ・ラマの後継問題も議論される見通し。中国当局がダライ・ラマの転生者を指定しようとする動きに対し、絶対反対の立場を確認するものと見られる。
(2008年11月17日20時12分 読売新聞)

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