2008年11月24日月曜日

ダライ・ラマ静観 チベット人会議「中道」継続提案に

ダライ・ラマ静観 チベット人会議「中道」継続提案に
朝日新聞2008年11月24日0時58分http://www.asahi.com/international/update/1124/TKY200811230193.html



ダライ・ラマ静観 チベット人会議「中道」継続提案に
2008年11月24日0時58分
会見に応じるダライ・ラマ14世=インド北部ダラムサラ、小暮写す
 【ダラムサラ(インド北部)=小暮哲夫】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は23日、亡命チベット人の特別会議が対話を通じて高度な自治を獲得する「中道路線」の継続を提案したことについて、記者会見で「議論は継続中で、今は何も言わない」と述べ、今後の議論を見守る姿勢を示した。
 ダライ・ラマは23日、ダラムサラの中央寺院で会議参加者と会い、「亡命議会が会議での意見に基づいて審議する。即座に決められる事柄ではない」と話した。
 その後に臨んだ記者会見では、29日から12月1日にニューデリー近郊でチベット人を支援する外国人の会議があることに触れ、「支援者の意見も聞く責任がある」と語った。「(亡命政府の首席大臣を選挙で選んだ)01年以来、政治指導者としては半分引退し、年配の顧問のような身だ」とし、一歩ひいて路線決定を見守る立場を強調した。
 会議を前に「中国指導部に失望した」と語った真意については「3月のチベットでの抗議行動で、中国政府が現実を直視すると期待した。5月の非公式対話の前に胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席が対話に真剣な姿勢を表明したことで、変化への期待は膨らんだ。だが、7月の公式対話で態度が硬化し、チベットでは抑圧しか起きなかった」と説明した。
 ダライ・ラマは一方で、「私の中国の人々への信頼は揺らいでいない」とも発言。近年、海外在住の中国の知識人や民主活動家との対話を重ね、「多くの中国の知識人はチベットの自治を支持している」と話した。
アサヒ・コム

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