2008年11月21日金曜日

「中道路線」維持の見通し=亡命チベット人会議閉幕へ

「中道路線」維持の見通し=亡命チベット人会議閉幕へ
(時事ドットコム 2008/11/21)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2008112100544


「中道路線」維持の見通し=亡命チベット人会議閉幕へ
 【ダラムサラ(インド)21日時事】
 チベット問題解決への運動方針を話し合うため、各地の亡命チベット人代表を集めてインド北部のダラムサラで17日に開会した特別会議は21日、討議をほぼ終了した。中国からの独立ではなく自治拡大を目指すチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の「中道路線」を支持する声が目立ち、関係者の間では運動方針に大きな変更はないとの見方が優勢だ。
 特別会議では、日本を含む各地の亡命チベット人代表約560人が15のグループに分かれて実質討議を重ねた。複数の会議筋によれば、代表の圧倒的多数が中道路線か、「法王(ダライ・ラマ)の示した道」への支持を表明、独立要求の意見は少数にとどまった。 代表の1人で亡命チベット代表者議会(国会に相当)のトゥブテン・カルジェ議員は「中道路線を維持し、国際社会を通じて中国への圧力を強化するしか現実的な方法はない」と話した。
 ただし同議員によれば、中国が自治拡大に否定的な現在の姿勢を一定期間内に改めない限り、運動方針を変えるべきだとする「条件付き」の中道路線支持派が相当数に上っており、22日の閉幕に際してまとめられる「勧告」に反映されるとみられる。(了)
(2008/11/21-23:51)

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